自由のなる木

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公開日
2022-02-08

Shibuya.lisp TechTalk #09 で Lightning Talk をした

今週の日曜日に Shibuya.lisp TechTalk #09 というイベントがあった。

時節柄、Zoom と YouTube Live を使ったオンラインでの開催だった。

私はこのイベントの情報を知るタイミングが遅く、ちょうど開催の一週間前くらいにその存在を知った。

登壇者に Shiro さんの名前があり、LT 枠も空いているとのことだったので、LT 枠で申し込んだ。

なぜ LT をしようと思ったのかと言うと、実はこれもちょうど開催の一週間前くらいに、所属する会社で小さな社内イベントがあり、そこで Lisp に関する LT をしたからだ。

その内容が今回のイベントでほぼそのまま使えそうだったので、ほとんど迷うことなく LT 枠を選んだ。

実際に、社内で発表した内容を Lisper 向けに少し改変するだけで LT の準備はできた。

私がした LT は、「エイリアンに誘拐されたかもしれない」という出オチ気味のタイトルの LT で、先日の記事で紹介した個人用端末が、いい具合に Lisp に侵食されているので、どこかの時点で私は Lisp エイリアンに誘拐されていて、脳を弄られたりされたのではないかということを疑っている (冗談だが) という内容の話をした。

実際の話の中身は私が愛用している GNU Guix、GNU Emacs、Nyxt をそれぞれ簡単に紹介するというものだ。

発表した LT の内容は下記で公開している。

https://git.sr.ht/~taiju/shibuya-lisp-tt-09

また、当日のイベント内容はすべて YouTube に公開されているので、下記で観ることができる。

https://youtu.be/ltdMlYLsb3I

ちなみに私の出番は 02:52:28 秒後くらいからだった。1

Lisp のイベントに発表者として参加したのは、深町さんがはてなに在職されていた頃に、はてな本社で開催された第一回 Kyoto.lisp に参加して以来の 2 回目だった。

その時は「よりSchemerフレンドリなJavaScriptへ」という LT をした。

そもそも、Lisp のイベントに参加するのが、2 回目か 3 回目だった。

Lisper は希少動物なので、どうしても東京などの都市圏でしかイベントが開催されず、地方住みの私にとってはなかなか参加しづらかったりもする。2

そういう意味では、今がコロナ禍で幸いだった。

おかげでハワイ在住の Shiro さんの講演も聞くことができた。

このイベントに参加しての一番の思い出は、憧れの Shiro さんに下記のツイートで言及されたことだ。

とてもうれしかった。

なんだかんだで私は長年の Lisp ウォッチャーであることを自認してはいるのだが、Lisp を使って実用的なアプリケーションを書いたことはないし、Lisp で簡単なスクリプトを書いたり、Lisp でカスタマイズできるツールの設定を Lisp で書いたことがあるくらいで、Lisper としては未熟な初心者である。

ただ、最近になって、個人用端末の主要なツールを Lisp に寄せたこともあり、Lisp のコードを読む機会が以前に比べて圧倒的に増え、書く機会も増えてきている。

なので、Lisp 力は今よりは自然と高くなっていくだろうと予想している。

当然のことながら、Lisp というプログラミング言語は大好きだ。

そうでなければ、ウォッチャーにもなっていないし、自分の環境を Lisp に寄せることもしない。3

思い起こせば、プログラマではなかった時代、(東京勤務だったので) 自宅や勤務先近くの銀座ルノアールで、就業後や休日に何時間もタダ茶を飲みながら「プログラミングGauche」を読みながらプログラミングを勉強していた時期があった。

その時間が私のプログラマとしての基礎を作ったと言っても過言ではないと思っている。

今回のイベントはどの発表も興味深く、勉強になり、とても楽しかった。

Lisp の話だけを数時間も聴けるというのはそうそう無いことなので、それだけでも贅沢で楽しい時間だった。

今後は、私ももっと Lisp に関わりを持っていきたいと思うので、Shibuya.lisp 含め、Lisp のイベントにオンラインで参加できる間は、何とか都合を付けて参加したいと思った。

以上。


  1. マイクの位置が悪かったのか、鼻息がかかって、雑音がひどかった。 

  2. Lisp のイベントだと会社の自己研鑽支援の制度で旅費や参加費を出してもらうのは少し憚れるし、家庭内稟議も通しにくい。 

  3. リチャード・ストールマン氏は、Lisp で拡張できる真に自由な OS を作ろうと GNU プロジェクトを推進してきたが、今それは GNU Guix によって現実となっていて、自由ソフトウェアを愛し、Lisp をも愛する私にとっては、最も幸せな時代が到来したと思っている。